俳優のトレーニングって?
俳優の演技トレーニングの基本は3つあります。
「体を動かす」「お腹の底から声を出す」「考えながら言葉を言う」

なぜ「体を動かす」ことが大事なのか?
体を動かすことによって五感が目覚め、人や物事に対して表面的にではなく、ダイレクトに関わることができるようになります。例えば、立ち上がってグループの他の人のところへ行って挨拶をして握手を求める。そこには直接的なコンタクトが発生し、具体的な衝動が生まれます。それこそが言葉を発する出発点となるわけです。

なぜ「お腹の底から声を出す」ことが大事なのか?
中途半端な姿勢ではなく、自信を持って、リラックスした自分を感じながら言葉を発することは、俳優にとってとても大事なことです。息をたくさん吸わないと大きな声は出ません。でもそうすることで、体を開放することができ、感情も豊かになります。

「考えながら言葉を言う」とは?
演劇のセリフも英語のフレーズも、ともすると覚えたことをただそのまま口に出しがちです。しかし、今何を言おうとしているかという、文章の本質的な内容をとらえることが重要です。それが発音やイントネーションについても言葉を正しく伝えるということにつながり、中身が相手にしっかり伝わるのです。